インプラント・矯正／蓮田市の地域の歯医者／土曜診療／蓮見歯科医院

皆さん、こんにちは。蓮田市にある蓮見歯科医院です。

セラミックは見た目がよいなどのメリットが注目されていますが、メリットだけでなく、デメリットももちろんあります。セラミック治療は高額なので、後悔しないためにも事前にデメリットやリスクを理解することが大切です。

今回は、セラミック治療のデメリットやリスクについて詳しく解説します。

セラミック治療とは

セラミック治療とは、セラミックと呼ばれる材料を用いて行われる歯科治療の一つです。セラミックは、天然の歯に近い色や透明度をもち、耐久性や審美性に優れているため、歯の修復や補正に広く利用されています。

＜セラミック治療の内容＞

セラミック治療を後悔しないために

セラミック治療は自費診療のため、治療費が高額です。デメリットやリスクを理解せず治療を受けてしまうと、のちに後悔する可能性があります。

セラミック治療はメリットが目立つ治療法ですが、デメリットやリスクもしっかりと理解しておくことが重要です。

セラミック治療のデメリットとリスク

セラミック治療には費用以外にも、さまざまなデメリットがあります。治療後に後悔しないために、事前に把握しておきましょう。

費用が高い

セラミック治療は健康保険が適用されない自費診療です。そのため、費用が高額になる場合があります。

セラミック治療の費用相場は、以下のとおりです。

＜治療別　セラミック治療の費用相場＞

ただし、セラミック治療は医療費控除の対象になる場合があります。

医療費控除とは、1年間の治療費が100,000円を超えた場合、所得税の一部が返金される制度のことです。制度を利用するには申告が必要で、返金額は所得額に応じて異なります。

しかし、美容目的でセラミック治療を受けた場合は、医療費控除の対象外です。歯の機能維持・改善を目的とした治療のみ対象なので注意が必要です。

医療費控除は費用を抑えられる手段の一つなので、担当の医師と相談し、対象と判断された場合は積極的に活用しましょう。

歯を削る場合がある

セラミック治療の一つであるラミネートべニアは、歯の表面を薄く削って行う治療です。

削る量は0.3〜0.5㎜とごくわずかですが、健康な歯を削ることに抵抗がある方もいるでしょう。もとの歯が薄い方は、削ることによって知覚過敏になるリスクがあります。

衝撃に弱い

セラミックは耐久性に優れている反面、衝撃に弱いという特徴があります。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、ナイトガードを使用するなどの対策が必要です。

また、固い食べ物を力強く噛んだ際に、セラミックが欠ける場合があります。噛み合わせが悪い方は、セラミックが負荷に耐えられず割れてしまう可能性があります。噛み合わせに影響がないか、治療前に医師に確認するとよいでしょう。

大きな衝撃が加わる奥歯は、より強度の高いジルコニアを使用することがあります。

長持ちさせるにはメンテナンスが必要

セラミックは耐久性がある素材ですが、ケアを怠ると長持ちしません。歯磨きやクリーニングをおろそかにしていると、二次虫歯や歯周病になる可能性があります。

費用を無駄にしないためにも、セラミック治療後は定期的な通院が必要です。

セラミック治療のメリット

セラミック治療のメリットについてもご紹介します。しっかりとお手入れを行えば、長期的にみてもメリットの大きい治療法です。

審美性が高い

審美性の高さは、セラミック治療の最大のメリットといえるでしょう。

保険適用内であるレジンと比べると、色や形を細かく調整できるので、天然の歯にかぎりなく近づけることができます。レジンはある程度の白さはありますが、黄ばみやすく、劣化が早いことが特徴です。

一方、セラミックは色の調整ができるだけでなく適度なツヤが出るため、自然な見た目に仕上がります。

耐久性が高い

セラミックは、銀歯やレジンよりも耐久性が高い傾向にあります。

セラミックは着色しにくいため、黄ばみを心配する必要がほとんどありません。また、劣化しにくいため適切にメンテナンスを行えば、10～20年ほど維持することができます。

初期費用こそかかりますが、長期的な視点でみればメリットが大きい治療法といえるでしょう。

健康被害が少ない

セラミックは、基本的に金属を使用しません。そのため、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けられるでしょう。

銀歯は時間が経つにつれて溶けていき、歯茎が黒ずむことがあります。また、溶けた金属イオンが体内に吸収されることで、金属アレルギーを発症する可能性もあります。

金属を使用しないセラミックは生体との親和性が高く、安全性の高い治療法です。

二次虫歯になりにくい

二次虫歯とは、虫歯治療をした歯が再び虫歯になることです。

セラミックは、形を細かく調整できるため、接着しても天然の歯との間に段差やすき間が生まれにくい特徴があります。また、銀歯は熱などにより変形するリスクがありますが、セラミックは熱や唾液によって変形することはほとんどありません。

虫歯を繰り返すと歯の負担も大きくなります。再治療のリスクを低減させることは、天然の歯の寿命をのばすことにもつながります。

セラミック治療がおすすめの方

セラミック治療には種類がいくつかあるため、さまざまな方におすすめできる治療法です。

以下のような方は、セラミック治療を検討してみてはいかがでしょうか。

金属アレルギーのある方

金属アレルギーのある方は、金属の詰め物や被せ物を使用することができません。セラミックは金属を含まず、アレルギー反応が出る心配がないため、安心して使用することができます。

また、現在金属アレルギーがない方にとってもアレルギーの発症予防になります。

自然な見た目にしたい方 

特に前歯は顔の印象を大きく左右するため、見た目の美しさを重要視する方も多いでしょう。セラミック治療は前歯の修復に適しており、美しく自然な見た目に仕上げることができます。

笑った際に人工歯が目立ちにくいことは、セラミックの最大のメリットともいえます。

人工歯を長持ちさせたい方

セラミックは耐久性が高いため、色や形が長持ちするという特徴があります。人工歯の寿命をのばすことは再治療のリスクを減らすことにつながります。

繰り返し治療を行うと、歯への負担が大きくなり寿命を縮めてしまう可能性があります。初期費用はかかりますが、長持ちする人工歯にしたいという方はセラミック治療を選択するとよいでしょう。

色素沈着が気になる方

コーヒーや紅茶など、着色成分が含まれる飲食物を好む方は、セラミック治療がおすすめです。レジンは色素沈着を起こしやすいため、黄ばみやすい特徴があります。

また、タバコのヤニも歯を着色させます。色素沈着のリスクがあるものを多く摂取する方は、黄ばみにくいセラミック治療のほうが向いています。

歯のすき間を埋めたい方

セラミック治療は虫歯治療のイメージがあるかもしれませんが、歯のすき間を埋めたり歯の形を整えたりすることもできます。

「歯列矯正は高額だからできないけれど、ちょっとしたすき間が気になる」という方には最適な治療法です。セラミックでカバーできる症例の場合、歯列矯正よりも費用が抑えられることが多いので、一度医師に相談してはいかがでしょうか。

ホワイトニングできない歯がある

ホワイトニングは、作用機序から、神経を失った歯やテトラサイクリン系の抗生物質で変色した歯には効果がありません。

ホワイトニングをしても、一部の歯が変色したままの場合、かえって色の違いが目立ちやすくなります。セラミック治療の一つであるラミネートべニアなら、歯の表面にセラミックを取り付ける治療法なので、ホワイトニングをしなくても歯を白く見せることができます。

まとめ

セラミック治療は、デメリットやリスクを理解せずに行うと後悔することがあります。すべての治療にいえることですが、治療前に、メリットだけでなくデメリットも必ず確認しておきましょう。セラミック治療はメリットの大きい治療法です。自分の健康状態や生活状況を考えたうえで、医師と相談しながら治療法を選択してください。

セラミック治療に少しでも興味のある方は、蓮田市にある蓮見歯科医院にお気軽にご相談ください。