インプラント・矯正／蓮田市の地域の歯医者／土曜診療／蓮見歯科医院

皆さん、こんにちは。蓮田市にある蓮見歯科医院です。

抜歯なしでインビザライン治療ができるのか気になる方も多いと思います。

インビザライン治療では抜歯せずに矯正することが可能です。

しかし、抜歯しないことによるデメリットもあるため、抜歯の有無は慎重に決める必要があります。

今回は、抜歯が必要なケースと不要なケース、抜歯なしのメリット・デメリット、抜歯ありのメリット・デメリットなどを詳しく解説します。

抜歯なしでインビザライン治療ができるケース

先述したように、抜歯なしでもインビザライン治療が可能なケースがあります。抜歯の有無は、歯科医師の技術や経験によって変わるものではありません。歯並びや歯の生え方によって変わります。

以下、抜歯なしでインビザライン治療ができるケースを3つご紹介します。

歯の側面を少し削ることでスペース確保が可能なケース

軽度の歯並びの問題である場合、IPRとよばれる方法を用いることで、抜歯をせずインビザライン治療が可能です。

IPRとは「Inter Proximal Reduction」の略で、別名「ディスキング」や「ストリッピング」ともよばれます。IPRで歯の表面である「エナメル質」をわずかに削り、矯正治療に必要なスペースを確保します。神経がないエナメル質の部分を削るため、痛みもなく削ることが可能です。

歯を削ることで虫歯になりやすくなるのでは、と心配される方もいますが、IPRによって虫歯のリスクを高めることはありません。むしろ、IPRでわずかに削ることで歯の表面が再石灰し、虫歯に強くなるという報告まであります。

歯列の側方拡大が可能なケース

歯槽骨（歯が埋まっている部分）の形を変えて、歯列を側方に拡大できると、軽度の出っ歯や凸凹な歯がきれいに並ぶスペースを確保できます。

しかし、歯槽骨はある程度は形を変えることができますが、顎の骨の成長が終わっている成人には限界があり、適用症例は多くありません。

臼歯の後方移動が可能なケース

臼歯（奥歯）を後方に移動させることで前歯にスペースを確保できます。ワイヤー矯正ではなかなか難しいとされる臼歯の後方移動が、インビザライン治療では行うことができます。

しかし、臼歯の後方移動は親知らずがあるとできません。親知らずがある場合は抜歯が必要です。

幼少期から歯科矯正している場合

幼少期の歯科矯正は、成人の歯科矯正と異なり、顎の骨から矯正することができます。

顎の骨から動かすことができると、歯並びを改善させる十分なスペースを確保することができます。そのため、幼少期から歯科矯正している場合は抜歯する確率を下げることができるでしょう。

患者さまが抜歯に強い抵抗がある場合

患者さまによっては、抜歯に強い抵抗がある方もいらっしゃいます。抵抗がある場合、抜歯なしでできる範囲の矯正を行うこともありますが、歯を動かせる範囲に限りがあることを理解しておきましょう。

抜歯なしでインビザライン治療をするメリット・デメリット

以下、抜歯なしでインビザライン治療をすることのメリット・デメリットを解説します。

抜歯なしでインビザライン治療をするメリット

抜歯なしでインビザライン治療をするメリットは、以下のとおりです。

精神的・身体的な負担が少ない

通常、抜歯する際は麻酔を使用しますが、抜歯なしであれば麻酔を使用しないため副作用の心配がありません。

また、抜歯後は痛みや腫れを伴うことが多く、精神的・身体的な負担が大きくなります。抜歯なしでインビザライン治療をすることで、精神的・身体的な負担を最小限にできます。

健康な歯を残すことができる

親知らずのように抜歯しても日常生活に影響がないところもありますが、できるだけ健康な歯は残しておきたい方が多いのではないでしょうか。

抜歯なしのインビザライン治療では、健康な歯をすべて残した状態で歯科矯正ができます。

抜歯なしでインビザライン治療をするデメリット

抜歯なしでインビザライン治療をするデメリットは、以下のとおりです。

インビザライン治療の適用外となることがある

抜歯なしだと確保できるスペースに限度があるため、重度の叢生や出っ歯の場合、インビザライン治療が適用外されない場合があります。

理想の歯並びにならないケースがある

抜歯による十分なスペース確保をせずに矯正治療を行った場合、無理やり歯を移動する形となるため、理想の歯並びにならない可能性があります。また、歯がきつく並び合う状態となるため、インビザライン治療後に歯並びが後戻りするリスクが高くなります。

インビザライン治療で抜歯が必要なケース

次に、インビザライン治療で抜歯が必要なケースを解説します。

重度の叢生であるケース

重度の叢生は、顎が小さいことや歯が大きいことが原因で、ところどころ歯が重なり合って凸凹した状態となっています。歯並びをきれいにするためにはたくさんのスペースが必要となるため、抜歯を伴うケースがほとんどです。

重度の出っ歯であるケース

重度の叢生と同様、重度の出っ歯の場合も矯正にたくさんのスペースが必要なため、抜歯を伴うケースがほとんどです。

歯周病や虫歯があるケース

歯周病や虫歯があるケースは、インビザライン治療の前に治療する必要があります。抜歯が必要なほどの歯周病や虫歯がみられた際は、インビザライン治療前に抜歯を行います。

親知らずが矯正治療に影響するケース

親知らずが正常な生え方で、矯正治療に影響がない場合は抜歯をしません。

しかし、臼歯の後方移動が必要な場合や親知らずが斜めや真横に生えている場合は、抜歯する必要があります。生え方に問題がある親知らずをそのままにすると、せっかく矯正治療で改善した歯並びが、歯が押されて後戻りすることがあるからです。

抜歯してインビザライン治療をするメリット・デメリット

次に、抜歯してインビザライン治療をするメリット・デメリットについて解説します。

抜歯してインビザライン治療をするメリット

抜歯してインビザライン治療をするメリットは、以下のとおりです。

重度の叢生や出っ歯でも治療できる

抜歯を行うことで歯を動かせるスペースが増えます。そのため、抜歯なしではインビザライン治療の適用外だったケースでも、抜歯を行うことでインビザライン治療が可能です。

治療をスムーズに行うことができる

抜歯すると十分なスペースを確保することができ、矯正治療がスムーズに進みます。また、歯を大きく動かすことができるようになるため、理想の歯並びを実現しやすくなります。

理想のEラインに近づけることができる

抜歯して十分なスペースが確保できると、歯を大きく移動させることができます。そのため、横顔のきれいさを決めるEラインを理想に近づけることも可能となります。

抜歯してインビザライン治療をするデメリット

抜歯してインビザライン治療をするデメリットは、以下のとおりです。

精神的・身体的な苦痛を伴う

抜歯は麻酔を使用するため、副作用のリスクがあります。麻酔の種類によりますが、頻度の高い副作用として、吐き気やしびれなどがあげられます。

また、抜歯後は痛みや腫れを伴うことが多く、精神的・身体的に苦痛を感じやすいです。

健康な歯を抜歯しなければならないケースがある

歯並びによっては、親知らず以外の健康な歯を抜歯しなければなりません。健康な歯を抜くことに抵抗がある方は多いでしょう。

まとめ

今回は、インビザライン治療で抜歯が必要なケースと不要なケース、抜歯なしのメリット・デメリット、抜歯ありのメリット・デメリットを解説しました。インビザライン治療では、歯科矯正をしたいけど抜歯したくないという方でも、場合によっては抜歯なしで治療できる場合があります。ぜひ一度、歯科医院でご相談ください。

インビザラインに少しでも興味のある方は、蓮田市にある蓮見歯科医院にお気軽にご相談ください。