インプラント・矯正／蓮田市の地域の歯医者／土曜診療／蓮見歯科医院

皆さん、こんにちは。蓮田市にある蓮見歯科医院です。

透明なマウスピース型の装置を使用するため、目立たずに矯正治療ができるインビザラインですが、出っ歯も治すことができるのでしょうか。出っ歯は見た目が特徴的で目立つことから、治したいと思う方が多いです。

今回は、出っ歯になる原因や、インビザラインで出っ歯は治せるのかを解説します。治療期間や費用なども解説するので、ぜひ参考にしてください。

出っ歯とは？

いわゆる出っ歯は、上顎前突（じょうがくぜんとつ）という不正咬合です。上の前歯が前に出ているように見えることから、出っ歯とよばれます。

出っ歯は、上の前歯が前方に傾いていることや、下顎が後方に位置することで、上の前歯が前に出過ぎた状態です。

下の前歯より上の前歯が2〜3mm程度前方に出るのが、通常の歯並びです。通常より前に出ていると、出っ歯になります。

なぜ出っ歯になるの？

出っ歯になる原因は、遺伝的な要因と、癖などによる後天的な要因があります。それぞれ確認しましょう。

遺伝的な要因

歯の大きさや顎の骨格などは、両親から遺伝します。前歯が前方に位置している骨格や、上下の顎の骨のバランスの悪さが遺伝した場合、出っ歯になりやすいです。

骨格などが原因で出っ歯になっている場合は、個人の努力で歯並びを改善することは難しいでしょう。矯正治療を検討している方は、早期に歯科医院に相談してください。

後天的な要因

遺伝的な要因だけでなく、日常生活における癖が原因で出っ歯になることがあります。出っ歯になる可能性がある癖は、以下のとおりです。

• ・指をしゃぶる
• ・爪を噛む
• ・舌で前歯を押す
• ・下唇を前歯で噛む
• ・口呼吸をする
•  

幼少期から上記の癖が続くと、出っ歯になる可能性があります。

ただし、指しゃぶりはこどもの成長の過程で出現するものなので、神経質になる必要はありません。2〜3歳頃までの指しゃぶりは問題ないとされています。4〜5歳になっても長時間続けるような場合は、出っ歯になるなどの悪影響を及ぼすかもしれません。

指しゃぶりをしているときは、ほかのことで気を紛らわせるなど、自然とやめられるように誘導することが重要です。指しゃぶりは不安な気持ちを軽減させるなど、精神を安定させようと行っていることも多いため、無理にやめさせるべきとはいえません。おもちゃを渡す、体を動かす遊びを提案するなど、ほかのことに意識を向けさせましょう。

3歳前後の理解力が身についてきた段階で、指しゃぶりを続けるとどうなるのか写真を見せながら説明すると効果的です。

出っ歯をそのままにすると

出っ歯をそのままにすると、歯や全身の健康に悪影響を及ぼすことがあります。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

出っ歯の状態では、唇が閉じにくく、口内が乾燥しやすくなります。口内が乾燥すると、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まるでしょう。

また、口臭も発生しやすくなります。

顎関節症の原因になる

出っ歯の状態では、噛み合わせも悪いことが多いです。顎関節に負荷がかかり、顎関節症の原因になります。

胃腸に負担がかかる

出っ歯によって噛み合わせが悪くなっていると、咀嚼する力が弱まります。適切に咀嚼されていない状態で食べ物を飲み込むと、胃腸に負担がかかり、消化不良を引き起こす可能性があるでしょう。

発音が不明瞭になる

サ行やタ行、ナ行、ラ行は、舌を歯の裏側に押し当てて発音します。そのため、重度の出っ歯では、これらの発音が不明瞭になりやすいです。

適切に発音できないことで、コミュニケーションが取りにくいなど、日常生活に支障をきたすかもしれません。

インビザラインで治せる出っ歯

出っ歯は、インビザラインで治せる場合と、インビザラインだけでは治療が難しい場合があります。インビザラインで治せる出っ歯は、以下のとおりです。

• ・歯の傾きが原因の出っ歯
• ・歯と歯の重なりが強いことが原因の出っ歯
•  

歯の傾きや重なりなどが原因の比較的軽度な出っ歯は、インビザラインで治療できます。

インビザラインで治せない出っ歯

インビザラインで治せない出っ歯は、以下のとおりです。

• ・上顎が前に出ていることが原因の出っ歯
• ・下顎の位置が後退していることが原因の出っ歯
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骨格的な問題が原因の出っ歯の場合、インビザラインだけでは治療が難しいでしょう。ワイヤー矯正で大まかに歯を移動させたあと、インビザラインで細かな調整を行う場合が多いです。

矯正治療だけでは改善できないほど重度な出っ歯の場合、外科手術を行って顎の位置を調整する場合もあります。

インビザラインで出っ歯を治す方法

骨格的な問題がなく、インビザラインで出っ歯を治す場合、抜歯をする方法と抜歯を行わない方法があります。

抜歯を行って出っ歯を治す場合

抜歯を行って生じたすき間に、前歯を移動させる方法です。第一小臼歯（前から4番目の歯）を抜歯することが多いです。患者さまの状態を考慮して、5番目の歯を抜くこともあります。

インビザラインを用いて前歯を後方に移動させながら、きれいに並べます。中程度〜重度の出っ歯の場合、抜歯が必要になることが多いです。

抜歯を行わずに出っ歯を治す場合

軽度〜中程度の出っ歯の場合、抜歯をせずに治療をすることも可能です。歯列全体を後方に移動させてスペースを作り、前歯を移動させます。奥歯から順番に後方へ移動させるため、抜歯をする方法よりも時間がかかるでしょう。

軽度の出っ歯の場合は、歯と歯の間をわずかに削ってスペースを確保するディスキングを行うこともあります。ディスキングでは、歯の表面のエナメル質を0.25mm〜0.5mm削りますが、エナメル質は神経がないため痛むことはありません。

インビザラインで出っ歯を治すための期間

治療期間は、個人差が非常に大きいですが、一般的には7か月〜2年程度です。ガタガタした歯並びの叢生やすきっ歯などの治療と比べると、半年から1年程度長い傾向にあります。

治療計画どおりに矯正治療を進めるには、インビザラインの装着時間を守ることが重要です。インビザラインでは、1日20〜22時間装着することを前提に治療計画を立てます。食事や歯磨きのとき以外は、基本的に装着したまま過ごしてください。

インビザラインで出っ歯を治すための費用

インビザラインで出っ歯を治す際の費用の相場は、全体矯正の場合700,000〜1,100,000円程度、部分矯正の場合300,000〜400,000円程度です。

上記の費用とは別に、毎月の通院に5,000円前後の費用がかかります。定期的に必要になる費用ですが、インビザラインでは治療開始前に治療期間を確認できます。インビザラインの装着時間や交換時期を守っていない、虫歯になったなど、治療機関が延びることがなければ、大まかな費用を予測できるでしょう。

重度の出っ歯の場合、インビザライン矯正だけでは治療が難しいケースがあります。ワイヤー矯正を併用する場合は、ワイヤー矯正の費用も必要になります。インビザライン矯正の費用に加え、300,000〜500,000円程度必要になることが多いです。

まとめ

出っ歯は、インビザライン矯正で治すことができます。

しかし、インビザラインが得意としているのは、歯の傾きなどの調整です。骨格的な問題がある出っ歯の場合、インビザライン矯正のみで治療することは難しいでしょう。ワイヤー矯正を併用することがあります。

インビザラインで出っ歯を治す際にかかる費用は、ほかの歯並びを治すときにかかる費用と大きな差はありません。治療期間は少し長くなる傾向にあります。

インビザライン矯正に少しでも興味のある方は、蓮田市にある蓮見歯科医院にお気軽にご相談ください。