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インプラントは虫歯にならないの?治療後の口腔トラブルを防ぐ方法
- 2024年3月16日
- インプラントは虫歯にならないの?治療後の口腔トラブルを防ぐ方法
皆さん、こんにちは。蓮田市にある蓮見歯科医院です。
歯を失った場合の治療法として、インプラント治療があります。従来の入れ歯やブリッジよりも機能性・審美性・耐久性に優れていることから、インプラント治療を選択する人が増えています。
人気のあるインプラント治療ですが、虫歯になるのか気になる方も多いでしょう。インプラントは人工物のため、虫歯になることはありません。
ただし、適切にケアをしないとトラブルにつながる可能性があります。
今回は、インプラントは虫歯になるかどうかについて解説し、インプラント治療後に注意すべき口腔内のトラブルを防ぐ方法もご紹介します。インプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントとは?
インプラント治療は、歯を失った部分の顎の骨に生体親和性の高い材料で作られた人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。従来、歯を失った際の治療法としては入れ歯やブリッジが一般的でしたが、近年ではインプラント治療を希望される方が増えています。
インプラント治療には以下のようなメリットがあります。
・天然歯と同じようにしっかりと噛める
・周囲の健康な歯に負担をかけない
・天然歯と変わりない美しい仕上がり
・耐久性があり、10年以上使用できる
機能性・審美性・耐久性に優れたインプラント治療ですが、毎日のセルフケアや定期的なメンテナンスを怠ると、寿命よりも早く使用できなくなる場合があります。インプラントであっても、天然歯と同じように毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスが重要です。
インプラントは虫歯にならないの?
インプラントの人工歯根はチタンまたはチタン合金で作られており、その上にセラミックなどで作られた人工歯を被せます。虫歯とは、虫歯菌が作り出す酸によって歯が溶ける病気のため、人工物であるインプラントは虫歯になりません。
しかし、インプラントが虫歯にならないからといって、インプラント治療後に口腔内のトラブルが全く起きないわけではありません。
インプラント治療後に注意すべき口腔トラブル
インプラントは人工物で作られているため虫歯になりません。
しかし、毎日のケアや定期的なメンテナンスを怠ると、以下のような口腔内のトラブルが発生する可能性があります。
・インプラント周囲炎
・インプラント周辺の天然歯の虫歯
・歯茎の腫れ・出血
・インプラントの脱落・破損
ここでは、インプラント治療後に注意すべき口腔内のトラブルについてそれぞれ解説します。
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎は、インプラント治療後に最も気をつけるべき口腔内のトラブルです。インプラント自体は虫歯になりませんが、歯にプラークが蓄積して口腔内が不衛生になると、周辺組織は歯周病菌に感染します。
インプラントは人工物であるため、天然歯とは異なり炎症への抵抗力が弱いです。天然歯が歯周病菌に感染した場合、歯茎の腫れや出血などの症状が現れるため気付けるかもしれません。
しかし、インプラントの場合は、歯茎の腫れや出血などの自覚症状に乏しく、気がつきにくいです。インプラント周囲炎は歯周病よりも症状の進行が早く、歯周病の10倍以上の速さといわれています。歯茎の腫れや出血などの症状が現れる頃には、すでに進行しているのです。
インプラント周囲炎が進行すると歯周ポケットが深くなり、インプラント周辺に繁殖した歯周病菌が顎の骨を溶かすため、インプラントがぐらついたり自然と抜け落ちたりします。また、周辺の健康な歯にも炎症が起こりやすくなり、歯周病のリスクも高まります。
インプラント周囲炎の主な原因は、歯に蓄積したプラークにより歯周病菌が増殖することです。糖尿病、喫煙習慣、口呼吸なども感染リスクを高めるため、生活習慣を見直してみましょう。
インプラント周辺の天然歯の虫歯
全ての歯をインプラントにすれば、虫歯になる心配はありません。
しかし、失った歯だけをインプラントにする場合は、他に残っている天然歯は虫歯になる可能性があります。インプラントと天然歯の間にプラークが蓄積すれば、天然歯は虫歯になる可能性が高いでしょう。
そのため、インプラント治療後も毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスが重要です。
歯茎の腫れ・出血
インプラント治療では、歯茎を切開するなどの外科手術が必要です。その際に歯茎の腫れや出血が起こりますが、術後に徐々に症状は治まります。
しかし、歯茎の腫れや出血が続いたり悪化したりする場合は、歯周病などの問題が生じている可能性があるため注意が必要です。
インプラントの脱落・破損
インプラントは人工物であるため、破損・脱落する可能性があります。インプラントの脱落や破損は、修理することができないケースが多いです。再度インプラント治療を受ける必要があり、費用や時間がさらにかかるでしょう。
インプラントの脱落・破損の主な原因は、以下のとおりです。
事故や転倒などで強い衝撃が加わる
事故や転倒などで強い衝撃が加わると、人工歯が欠けたり割れたりする場合があります。まれに、インプラントが折れる場合もあります。
歯ぎしり・食いしばり
寝ている間に無意識に起きる歯ぎしりや、上下の歯を強く噛み合わせる食いしばりの癖がある場合も、インプラントに強い力が加わり、破損するリスクがあります。天然の歯であれば、歯根と顎の骨の間に歯根膜と呼ばれる組織があり、衝撃を和らげる役割を果たしています。
しかし、インプラントには歯根膜がないため、天然の歯よりも歯ぎしりや食いしばりの影響を受けやすいです。
インプラント周囲炎による脱落
前述したように、インプラント周囲炎が進行すると歯周ポケットが深くなり、インプラントが動揺するようになります。インプラント周囲炎は進行速度が速く、気づいた頃には顎の骨を溶かしてインプラントが抜け落ちる可能性があります。
インプラント治療後の口腔トラブルを防ぐ方法
インプラント治療後は、毎日のセルフケアや定期的なメンテナンスを徹底することで、口腔トラブルを予防できます。ここでは、インプラント治療後の口腔トラブルを予防するための方法をご紹介します。
毎日のセルフケアで口腔内を清潔に保つ
インプラント周囲炎や周辺の天然歯の虫歯を予防するためには、原因となるプラークをしっかり除去し、口腔内を清潔に保つことが重要です。以下に、プラークを除去するためのセルフケアの方法を解説します。
歯ブラシを使用したセルフケア
毎日の歯磨きを丁寧に行い、歯に付着したプラークをしっかりと除去しましょう。歯磨きをするタイミングは、食後と就寝前、起床後が望ましいです。
しかし、歯磨きの回数が多くても、磨き残しが多ければ歯にプラークは蓄積していきます。1日1回でもいいので、1本1本の歯を意識しながら丁寧に歯磨きをしましょう。
歯の表面を磨くときは、歯ブラシを直角に当てて左右に小刻みに動かしてください。歯と歯の間を磨くときは、歯ブラシを横だけでなく縦にも動かして、磨き残しがないようにしましょう。
歯と歯茎の境目(歯周ポケット)を磨くときは、歯ブラシを斜め45度に持ち、毛先を軽く入り込ませるようにして、左右に小刻みに動かしてください。
デンタルフロスや歯間ブラシを使用したセルフケア
歯と歯の間は、歯ブラシだけでは磨きにくく磨き残しが多い場所です。そのため、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを活用しましょう。
マウスウォッシュでうがいをする
マウスウォッシュでのうがいは、歯に付着したプラークを直接除去しませんが、口腔内の細菌の総数を減らしてくれます。歯磨きの仕上げとして使用することで、口腔内の細菌の繁殖を抑え、口腔内のトラブルのリスクを低減します。
歯科医院で定期的にメンテナンスを受ける
インプラントの治療後は、歯科医院で定期的にメンテナンスを受ける必要があります。治療後の経過が良いからといってメンテナンスを怠ると、セルフケアだけでは除去できないプラークが蓄積されます。
インプラント周囲炎や歯周病、残っている天然歯の虫歯を予防するためにも、指示通りにメンテナンスに通いましょう。
定期メンテナンスでは、クリーニング以外にも、インプラントや残存している天然歯、歯茎、噛み合わせ、顎の骨の状態など、口腔内をしっかり観察してくれます。口腔内のトラブルがあれば早期に発見し、適切な対処をとることができるでしょう。
まとめ
インプラントは人工物であるため虫歯になる心配はありませんが、周辺の歯周組織や天然歯は、虫歯菌や歯周病菌に感染します。虫歯にならないからと言ってセルフケアや定期メンテナンスを怠ると、さまざまな口腔トラブルを引き起こす可能性があります。
一般的にインプラントは適切なケアをすれば、10年以上使用することができます。適切なケアをして口腔トラブルを予防し、長期間にわたってインプラントを使い続けられるようにしましょう。
インプラントに少しでも興味のある方は、蓮田市にある蓮見歯科医院にお気軽にご相談ください。