インプラント・矯正／蓮田市の地域の歯医者／土曜診療／蓮見歯科医院

皆さん、こんにちは。蓮田市にある蓮見歯科医院です。

インプラント治療では顎の骨に人工歯根を埋め込みます。しっかり固定されるので、自分の歯と同じような噛み心地が得られます。

インプラント治療において、顎の骨の量は非常に重要です。顎の骨が十分にあることが、インプラント治療を行うための条件です。

では、顎の骨が足りないとインプラント治療は受けられないのでしょうか。

今回は、顎の骨が足りないときのインプラント治療について詳しく解説します。顎の骨が少なくなる理由や、顎の骨が足りないときの治療法についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラントは顎の骨が足りないとできない？

インプラント治療では顎の骨に人工歯根を埋め込みます。そのため、顎の骨が足りないとインプラント治療は受けられないのか疑問をもつ方もいるでしょう。

実際に顎の骨が足りないという理由で、入れ歯などのように、インプラント治療以外の治療法を選択するといったケースもあります。

しかし、顎の骨が足りない場合でも、インプラント治療は受けられます。足りない顎の骨を補う治療のことを骨造成といい、こうした治療を行うことで、もともと骨が不足していた人でもインプラント治療を受けられるようになるのです。

顎の骨が少なくなるのはどうして？

顎の骨が少なくなる理由を確認しましょう。

歯周病

インプラントを埋め込むのは歯槽骨という顎の骨です。歯槽骨が少なくなるのは、何らかの理由によって骨の吸収が進むからです。

そして、歯槽骨の吸収が進む最大の原因は歯周病です。歯周病は歯周病菌が引き起こす感染症で、歯周病菌が出す毒素が歯槽骨を破壊します。

歯周病が進行すると、歯肉が腫れたり、出血したりするようになります。さらに放置すると歯槽骨の吸収が進みます。歯が動揺を起こし、最終的には歯が抜け落ちることもあるでしょう。

歯の喪失

歯槽骨には歯を支えるという役割があります。

ところが歯を失うと、歯を支える役割が必要なくなるため、歯槽骨は徐々に吸収されていきます。また、奥歯を失うと、前歯などの別の歯にこれまで以上に強い力が加わるようになります。過度の負担がかかることで前歯の歯槽骨の吸収も進行することがあるのです。

このように、歯が失われると、失った部分の歯槽骨だけでなく、残った歯の歯槽骨も徐々に吸収され、骨の減少につながるのです。

食いしばり・歯ぎしり

食いしばりや歯ぎしりは、歯と歯槽骨に過剰な負担をかけます。強い力が加わると歯槽骨の吸収が進むことがあるのです。

顎の骨が足りないときはどのような治療をする？

顎の骨が足りないときでも、骨の量を増やす治療を受けることでインプラント治療を選択できるようになります。

代表的な治療法を確認しましょう。

ソケットリフト

ソケットリフトは、上顎の奥歯部分の骨の高さが5mm以上ある場合に適応される骨造成術です。

専用の器具を使い、上顎洞の底部を押し上げて空間を作ります。その空間に患者さん自身の骨や人工の骨補填材を注入することで、骨の再生を促します。

ソケットリフトは切開部分が比較的小さいため、術後の痛みや腫れが少ないのが特徴です。

骨の再生を待ってからではなく、ソケットリフトと同時に人工歯根を埋め込むことができます。

サイナスリフト

サイナスリフトは、上顎の奥歯部分の骨の高さが5mm以下の場合に適応される骨造成術です。

歯肉を切開して露出した骨を削り、上顎洞の底の粘膜を持ち上げ、そこに骨補填材を注入します。上顎洞の底部に新たに骨組織を再生させることで、人工歯根を埋め込むための十分な骨の高さを確保します。

サイナスリフトはソケットリフトよりも大がかりな手術です。多くの場合、骨の再生を待ってから人工歯根を埋め込みます。

GBR法（骨誘導再生法）

GBR法は、顎の骨の高さや幅が不足しており、人工歯根をしっかり固定できない場合に適応される手術です。この方法は人工歯根の埋入と同時に行うことができます。

人工歯根を埋め込み、骨が不足している部分に患者さん自身の骨や人工骨、骨補填材を詰めます。メンブレンという特殊な膜で覆い、骨の再生を待ちます。

遊離自家骨移植術

遊離自家骨移植術は、患者さん自身の健康な骨をブロック状に採取し、骨が不足している部位に移植する方法です。自家骨を使うため、拒絶反応のリスクがほとんどありません。

ソケットプリザベーション

ソケットプリザベーションは、歯を抜いたときの穴に人工骨や骨補填材を入れて、骨の吸収を最小限に抑える処置です。これにより、インプラント治療の土台となる骨の状態を保つことができます。

顎の骨が足りないときの治療にかかる費用

顎の骨が足りないときの治療にかかる費用は、以下の表のとおりです。

＜顎の骨が足りないときの治療にかかる費用＞

顎の骨を増やす治療を受けたあとに注意すること

顎の骨を増やす治療を受けたあとは、いくつかの注意点を守って過ごす必要があります。

歯磨きに関する注意点

手術後1週間〜10日程度は手術部位に直接歯ブラシを当てないようにします。歯磨きをするときは毛先の柔らかい歯ブラシを使うとよいでしょう。歯ブラシによる強い刺激は、傷口の治癒を遅らせる可能性があるためです。

ただし、口内の衛生状態を保つために、手術部位以外の歯は通常通り磨いてください。うがい薬を使用して口腔内を清潔に保つとよいでしょう。うがいを行う際も口腔内を刺激しないように優しく行ってください。

生活習慣に関する注意点

インプラント手術後は、飲酒と喫煙は控えましょう。

アルコールを摂取すると血流が良くなり、出血や炎症の原因となります。また、アルコールによって痛みが増加する場合や薬の効果が阻害される場合もあります。手術後1週間程度はアルコールの摂取を控えましょう。

タバコに含まれるニコチンは歯肉の血管を収縮させます。すると、血流が悪くなり、免疫力が低下することがあるのです。傷口の治癒を遅らせないためにも、手術後はタバコを吸わないほうがよいでしょう。

痛みや腫れへの対応

手術後に処方された抗生剤などの薬を歯科医師の指示通りに服用しましょう。それでも腫れや痛みが生じることがあります。

一般的には、痛みのピークは手術当日または翌日で、腫れはやや遅れて手術の2〜3日後に出ることが多いといわれています。多くの場合、1週間も経てば痛みと腫れはおさまるでしょう。

痛みや腫れがあるときは、傷口を刺激しないようにして、できるだけ安静にして過ごすことが大切です。

まとめ

インプラント治療では、人工歯根をしっかり固定することが非常に重要です。顎の骨の量は固定力に影響を与えます。顎の骨の量が少ない場合、そのままではインプラント治療が受けられない場合があります。

しかし、顎の骨が足りない場合でも骨造成を行うことで、インプラント治療を受けられるようになるでしょう。

顎の骨を増やす治療法にはいくつかあります。顎の骨の状態などによって適応となる治療法は異なるため、詳しくは歯科医院で確認しましょう。

インプラント治療に少しでも興味のある方は、蓮田市にある蓮見歯科医院にお気軽にご相談ください。